ステラ✩アリエ
☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*

「いや〜、さすが水の使い手!ミライとは大違い!!!」
「うっせー。俺が呪縛かけてっから浮いてんだろうが。」
「2人とも。喧嘩はやめろって。ユラが体調悪くて寝てんだから。」

水のカプセルのようなものに入って、海面を滑るようにして進む私たちは、現在キャンサー王国の領海を進行中。
私はまだ少し毒が抜けきっていなかったようで、具合が悪くて、魔法も上手く使えない状態。

いつもなら魔法を使う時でも、身体は普通なのに、身体が重くて、だるくて力が出ない。

少し寝よう。
そうすれば少しでも楽になるかな。


「……ラ。…ユラ。あ、起きた。」
「ん…………。カナタ……どうした…の?」
「キャンサー王国に着いたよ。今 、ユズハの家。」

起き上がろうとすると、カナタが背中を支えてくれる。

「……ごめん。ありがとう。」
「いいよ。体調大丈夫?苦しそうに息してたけど……。」
「……まだだるくて力が出ないの。」
「そっか。無理しちゃダメだからね。」

カナタが優しく頭を撫でてくれる。

そういえば…

「みんなは?」
「あぁ。それなら-」
「「ユーーーーーラーーーーー…………」」

ま、まさか。


「「ちゃーーーーーーーーーーん!!!!!!」」



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