ステラ✩アリエ
突然、ホワイトカラーのボブカットの女の子が部屋に入ってきた。
「おお。待っておりました。
”セイラ姫”。」
セイラという女の子は、苦しそうなユラに近づき、
「では…始めます。」
セイラ姫が、ユラの身体に触れる。
触れたところは、淡いアクアブルーに光っている。
「え?カイアあの子知ってるの?」
ユズハがそう言ったのを聞き逃さなかった。
聞き耳を立てていると、
「……セイラ姫は、カプリコーン王国の王女様で、彼女もまた、”回復魔法”を得意としているんだ。でも、彼女の場合、”魔力回復”を得意としている珍しい魔法使いなんだよ。」
そうなんだ…………。
それならきっと、ユラは……。
セイラ姫が、何やらぶつぶつ呪文を唱えると、ユラの身体から汗がだんだんとひいていくのが分かった。