ステラ✩アリエ
カナタの後方の壁に、手のひらぐらいの大きさの黒いシミを見つけた。
何か…………嫌な予感が-
!?
「ユラ?」
「カナタ、危ないっ!!!」
バンッッッ
私は、カナタを突き飛ばした。
「……っいてててて…ユラ?っ!!!!!!」
カナタは、信じられない光景を目にした。
壁に大きな黒いシミから無数の手が伸びてきて、ユラを飲み込もうとしていた。
「んっ……んーんっ!……っ!」
口を塞がれているユラは、苦しそうにもがいている。
「ユラッッッ」
バンッッッ