ステラ✩アリエ
突然ドアが開き、リン達がなだれ込んできた。

「なんの騒ぎ?っ!!!」
「ユラちゃっ!!!」

目の前の光景にみんな驚いている。

-たす……け…て…………。

はっと我に帰る。

「みんな、ユラを助け出すぞ!」
「「うん!!!!!」」

みんなが一斉に攻撃を始める。
さっきよりは、ユラを飲み込むスピードが遅くなった気がする。

〔おのれぇー。魔法使い達よ、邪魔をするなァァァ!〕

ドス黒い声が響く。

「なぜ、なぜユラを飲み込もうとしているんだっ!」

ミライが叫ぶと、

〔…………この女は、この世界を破壊……いいや、全てを支配する魔力を持っているからなぁ……私は……この肉体を………………手に入れるのだァァァァァァ!!!!〕

「コイツ、魔界の奴だ。」
「なら、尚更だっ!」

『ピスケスッッッ!!!』
『アクエリアスッッッ!!!』
『キャンサーッッッ』
『タウルスッッッ!!!』
『カプリコーンッッッ!!!』
『ジェミニ・ルエンッッッ!!!
双子座の…………破壊光線!!!!!!』

一斉に攻撃した時だった。

〔破壊光線だ……と。…………破壊の力っ!………………"メデス様"の力っ!……なぜ小娘ごときがその力を持っているッッッ!!!〕

「……え。」

〔……その力もっ…………頂こうッッッ!!!〕

リンに黒い手が伸びる。

「やめろっ-!?」

-ジャキ………………ッッッ

銀色に輝くその剣からは、炎で焼かれたような、焦げ臭い香りがした。
揺れるワインレッドの髪が、敵をあざ笑うかのように踊っていた。
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