みえない光りを探す君を、愛おしいと思った。
「…た、翔太!」





「お、おぉ、どーした?」




「お前、ほんとに大丈夫か?」




「おぅ、全然大丈夫だけど」




完全に電話のことを忘れて、考え事をしてしまった。


「なら良いけど!
まぁ、花火大会の日は予定空けとけよ!集合は毎年恒例のあの場所に同じ時間な!じゃ!!」



「おぅ!じゃーな!」




悟は相変わらずだ。
まさか大学まで同じだとは思わなかったけど、、、


今でも高校の時と変わらず、俺のことを気にして時々こんな風に遊びに誘ってくれたりする。
なんだかんだでやっぱりいいやつだ。



そんなことを考えているとバイトの時間ギリギリになっていて、慌てて家を飛び出した。



< 12 / 20 >

この作品をシェア

pagetop