みえない光りを探す君を、愛おしいと思った。
「「ただいま」」
「おじゃまします」




「おかえり」

そう言ってリビングから茉莉のお父さんが顔を出した。





「あら、今日は先に帰ってたのね」





「あぁ。残業が続いていたから少し早く帰らせて貰えた。
野中くん、久しぶりだねぇ」




「お久しぶりです。」




「いつも茉莉をありがとう。」




「お父さん!そんな堅苦しい感じはもういいわよ〜っ!今日は野中くんにお夕飯食べてもらうからっ!手伝ってちょうだいっ!」




茉莉のお母さんは、お父さんと共にリビングへと消えて行った。





「忙しいお父さんとお母さんでごめんね」



「全然、茉莉のご両親、俺はすごく好きだよ」



茉莉のお父さんは、口数は少ないし、見た目は少し怖そうだけど、とても優しい人だ。


「なら良かったっ!
あ、部屋行こっか!」


「うん」



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