みえない光りを探す君を、愛おしいと思った。
第一章

茉莉

「野中せんぱーい!!!」

「カッコいい…!」

「むり、あぁ、目の保養…」










ド派手なメイクに気合の入ったヘアスタイルの後輩。
もうこんな朝にも慣れてきた。









「のーなかっ!
おはよ!」








「おぅ!
おはよ。」








「今日もすごいね…」








「あぁ。
まぁ、俺は茉莉にしかきょーみねーよ。」








隣で真っ赤になっているのは、俺の彼女の茉莉。
ノーメイクで、髪はゆるく巻かれている。
本当にノーメイク?と思うほど大きな目に長い睫毛。
茶色い瞳。
通った鼻筋。
形のいい唇。
笑うと出来る、控えめなえくぼ。





今日も可愛い。







もうすぐ付き合い始めて1年。
毎日の癒し。





< 2 / 20 >

この作品をシェア

pagetop