みえない光りを探す君を、愛おしいと思った。
「茉莉…」








「ん?」







「好きだよ」








「ちょ、ど、どうしたのいきなり!
こんな所でっ!」










嬉しそうな顔が、一気に真っ赤になった。








「ん?
思ったこと言ってみた。
茉莉は?」









「い、言わない!」









「えー、じゃあ帰ろっかな…」









「……きだよ…」







「きこえない…」










「好きだよっ!
分かってるくせにっ!」









「100点」










真っ赤な顔で少し早歩きをしている茉莉。
はぁ、愛おしい。







まさか自分が、こんなに1人の人を好きになるなんて思いもしなかった。







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