遠く、近く、君を。
無理やり手を引っ張られ、東京とは思えない暗がりで静かなところに連れられた。コイツらヤバい。そう思って持っている分だけのお金をだした。
「これ、200万です。全部あげるんでわたしのことはあきらめてください。」
なるべく怖がってないような口調で言ってみたが、これはさすがに危険だ。お金をとってわたしも襲うって可能性もある。すると、
「マジでぇ?キミ金持ちだね〜?まぁいっか、今日は性欲より金だ!パーッとどっか行こうぜ!」
そう言って男たちはさっき来た道を戻っていった。
その瞬間わたしは地べたに座り込んだ。よかった、襲われなくて。
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