BPM:120



塾に着くなり、雨が降ってきた。母に手を振り、少し重めの扉を開き中へ入っていく。長机を挟んで先生と生徒が1対1で授業をしているけど、1つの部屋で皆それぞれが話しているから結構ザワザワしている。

「こんばんは、森本です。」
「あぁ森本さん、こんばんは〜。テスト、どうだった?」
リュックに入れていたクリアファイルを手に取り、何枚かプリントを取り出した。
「まぁ………すごいわ、森本さん!優秀ね」
「あ、ありがとうございます」
ふふーん、凄いだろ!優秀なんだぜっ!なんて言いたい所だが、あくまでも冷静に。クールクール。


「森本さん、得意な教科とかってある?」
「そうですね………小学校の時は算数と英語が好きでした」
うんうん、とメモをとりながら塾長は私に優しく微笑みかける。
「じゃあ……今日はあの先生が担当です!」
担当となった先生の元へ案内された。
「こんばんは。」
「森本 心埜(ここの)です。よろしくお願いします。」
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