片思いのあなたに再会してしまいました
「ビール飲めるようになったんだな。昔は飲めないって言ってたのに。」
「営業も5年目ですからね。さすがに慣れましたし、今では日本酒とかも好きです。」
「そっかぁ、まあそりゃそうだよな。月日も流れたわけだもんな。」
「柴田さんは変わらないですね。」
「え?それ褒めてる?」
「褒めてますよ。昔と変わらずなんというか明るい。」
「ていうか柴田さんて固い、仕事してんじゃないんだから。いいよ昔通りで、俺も石田って呼んでるし。」
最初はそんな他愛のない話をして過ごして、あれ意外と楽しめてるなと思えた。
そしてその後はお互いの仕事の話へと移った。
「恭さんはどうして転職したんですか?結構畑違いですよね?」
「証券の仕事をしてるときに偶然エブリデイのお偉いさんと縁ができてさ。話聞いてるうちに仕事に興味が出てかて。ずっと転職も考えていたから心機一転飛び込んだんだよ。」
彼は昔から思い切りがいい性格だったから、転職もこの性格が幸いしたんだろう。
何より今はとても楽しいようなので良かった。
やはり取引先というだけあって仕事の話題は大変に盛り上がった。
私は知らないような情報と教えてもらってとてもためになる。
来て良かったな。
そう思っていたけれど徐々に雲行きは怪しくなるもので、話題が学生生活の頃へと遡っていく。
彼もさすがにデリカシーがないわけではないため直接2人で出かけたことなんかには触れては来ないけれど、サークルの話題は多い。
いつ例の話題がやって来てしまうのか、と冷や冷やしていたがその時は意外とあっさり来てしまうものだ。
「石田、同窓会にほとんど顔出さなかっただろ。みんな寂しがってたぞ。」
「……そうですよね。私も本当はみんなに会いたかったんですけど………。やっぱり地方だからなかなか行けなくて。」
私は落ち着いてテンプレ通りの返答をする。
「みんな石田が薄情者だなんて言うんだけど、俺はどうしてもそう思えなかったんだよ。だって石田すごいみんなのこと好きだっただろ。」
「営業も5年目ですからね。さすがに慣れましたし、今では日本酒とかも好きです。」
「そっかぁ、まあそりゃそうだよな。月日も流れたわけだもんな。」
「柴田さんは変わらないですね。」
「え?それ褒めてる?」
「褒めてますよ。昔と変わらずなんというか明るい。」
「ていうか柴田さんて固い、仕事してんじゃないんだから。いいよ昔通りで、俺も石田って呼んでるし。」
最初はそんな他愛のない話をして過ごして、あれ意外と楽しめてるなと思えた。
そしてその後はお互いの仕事の話へと移った。
「恭さんはどうして転職したんですか?結構畑違いですよね?」
「証券の仕事をしてるときに偶然エブリデイのお偉いさんと縁ができてさ。話聞いてるうちに仕事に興味が出てかて。ずっと転職も考えていたから心機一転飛び込んだんだよ。」
彼は昔から思い切りがいい性格だったから、転職もこの性格が幸いしたんだろう。
何より今はとても楽しいようなので良かった。
やはり取引先というだけあって仕事の話題は大変に盛り上がった。
私は知らないような情報と教えてもらってとてもためになる。
来て良かったな。
そう思っていたけれど徐々に雲行きは怪しくなるもので、話題が学生生活の頃へと遡っていく。
彼もさすがにデリカシーがないわけではないため直接2人で出かけたことなんかには触れては来ないけれど、サークルの話題は多い。
いつ例の話題がやって来てしまうのか、と冷や冷やしていたがその時は意外とあっさり来てしまうものだ。
「石田、同窓会にほとんど顔出さなかっただろ。みんな寂しがってたぞ。」
「……そうですよね。私も本当はみんなに会いたかったんですけど………。やっぱり地方だからなかなか行けなくて。」
私は落ち着いてテンプレ通りの返答をする。
「みんな石田が薄情者だなんて言うんだけど、俺はどうしてもそう思えなかったんだよ。だって石田すごいみんなのこと好きだっただろ。」