片思いのあなたに再会してしまいました
8.ちゃんと想いを伝えました
2人でしばらく歩いて落ち着いて話ができそうな広場までやって来た。
「大丈夫ですかね、主役が抜けてしまって。」
「まあ平気だろ。なんだって盛り上がれるんだから、あいつらは。」
それもそうですね、と笑い合ったあと恭さんは真剣な目で私に向き直った。
「あの、本当に色々とごめんなさい。
こんな風に途中でこの企画を投げ出すような形になってしまって。
ちゃんと最後までやり遂げたかったんだけど…。」
そう言って恭さんは頭を下げた。
恭さんらしい。
商談のときもしっかりと謝ってくれたのに、こうしてもう一度面と向かって謝る。
「そんな!しっかりとここまでたくさんサポートしていただきました。謝罪なんて必要ないですし、むしろ感謝しかないです。
海外赴任凄いことです。頑張ってください。」
恭さんがしたかったのは仕事に関してしっかり謝罪することだったんだと思い、私もビジネスパートナーとしてしっかりと感謝を告げた。
すると恭さんは、少し逡巡した様子を見せたあと
「……それからもうひとつ。
この前の同窓会のときのこと。
彼氏がいるのに急にあんなことして、ごめんな。」
そう告げた。
急に核心をつかれてしまい、思わずゴクリと生唾を飲んだ。
仕事についての話だけだろうと思っていたからどうやって切り出そうかと思案していたのは私の方だったのに。
「あ、の、そんなに気にする必要はないです。
ん、いや、違います。えっと………。
その、びっくりはしたんですけど、嬉しかったんです………。」
恭さんは、えっ、と目を丸くして、戸惑っている。
違う違う、こんなことを言いたかったんじゃない。
このままじゃ彼氏がいるのにときめきましたって言ってる軽い女みたい。
「あの!彼氏とはもう別れたんです!
だけど、これは全部私の問題なんです!」
恭さんは状況がつかめないといった様子でさらに戸惑いの様子を見せる。
「あの、少し昔話をしていいですか?」
「大丈夫ですかね、主役が抜けてしまって。」
「まあ平気だろ。なんだって盛り上がれるんだから、あいつらは。」
それもそうですね、と笑い合ったあと恭さんは真剣な目で私に向き直った。
「あの、本当に色々とごめんなさい。
こんな風に途中でこの企画を投げ出すような形になってしまって。
ちゃんと最後までやり遂げたかったんだけど…。」
そう言って恭さんは頭を下げた。
恭さんらしい。
商談のときもしっかりと謝ってくれたのに、こうしてもう一度面と向かって謝る。
「そんな!しっかりとここまでたくさんサポートしていただきました。謝罪なんて必要ないですし、むしろ感謝しかないです。
海外赴任凄いことです。頑張ってください。」
恭さんがしたかったのは仕事に関してしっかり謝罪することだったんだと思い、私もビジネスパートナーとしてしっかりと感謝を告げた。
すると恭さんは、少し逡巡した様子を見せたあと
「……それからもうひとつ。
この前の同窓会のときのこと。
彼氏がいるのに急にあんなことして、ごめんな。」
そう告げた。
急に核心をつかれてしまい、思わずゴクリと生唾を飲んだ。
仕事についての話だけだろうと思っていたからどうやって切り出そうかと思案していたのは私の方だったのに。
「あ、の、そんなに気にする必要はないです。
ん、いや、違います。えっと………。
その、びっくりはしたんですけど、嬉しかったんです………。」
恭さんは、えっ、と目を丸くして、戸惑っている。
違う違う、こんなことを言いたかったんじゃない。
このままじゃ彼氏がいるのにときめきましたって言ってる軽い女みたい。
「あの!彼氏とはもう別れたんです!
だけど、これは全部私の問題なんです!」
恭さんは状況がつかめないといった様子でさらに戸惑いの様子を見せる。
「あの、少し昔話をしていいですか?」