貴方の彼女になれますか
「え、本気で捉えられてなかったのかな?」
[いや、俺に言われても]
佐々木と二人になったタイミングで相談する。まる2日間泣きまくった涙を返してほしい。もしかして酔いすぎてて信じてもらえてない?ふざけてると思った?友達としてのスキだと思われてる?なんて色んな可能性が駆け巡って、講義なんか頭に入ってこなかった。
「私、本気で落ち込んだんだけど」
[うん、電話の声今までにないほど沈んでたよ]
「うん、なんか恥ずかしいわ、ごめん」
[とりあえず、まだチャンスはあるってことじゃない?]
なんてポジティブに笑う佐々木。
[まだいけるよ!]
「もう、やめてよほんと、」
もういっそ、友達のポジションを守りたい。
[…いいの?それで]
「…怖いの、また、振られるの、」
[そんなの、わからないじゃん]
「友達の関係が壊れてしまうのが、怖いの。その恐怖をもう感じたくない、」
翔は、私の《好き》をどう受け止めたの…?