貴方の彼女になれますか
[サークルまでにそれ終わらせなよー]
「佐々木もなんも書いてないじゃん」
[俺はコピーするからいいのー]
そんな佐々木に呆れながら、ノートに目を移す。隣の佐々木はイヤホンをして楽しそうにリズム良くスマホを叩いてる。誰もいなくなった教室で、翔がいなくてやっぱり寂しく思った。
(ウチらこれから飲み行くんだけど、そこ2人来ない?)
サークル終わりに同期から声をかけられた私と佐々木。いいねえ~!と乗り気な佐々木。明日は土曜日だから。
[彩も行く?どうする?]
「ん~どうしよ」
[え~行こうよ]
佐々木に誘われてしまうと、何だか断れなくていつも行っちゃうんだけどね。目の前の同期も行こう!って目を向けてる。
「じゃあ、行く(笑)」
同期8人ほどで開かれた飲み会。軽いノリだったけど、この後の展開を、私も佐々木でさえも、予想はしてなかっただろう。