レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
「ええ。ぜひ,そうなさって下さいませ」
カルロスが即位を決意してくれたことで,リディアは安堵した。
「リディア様,我が国の厄介事にお心を砕いて下さり,感謝致します。これからも両国間で,友好な関係を築いていきましょう」
「ええ,もちろんですわ。カルロス様,明日は港町を楽しんでいらして下さいね」
四阿を後にするカルロスに,リディアは穏やかに笑いかけた。
「明日は,伯父上様もご一緒にいらっしゃるのですか?」
ふと不安が頭の中を掠め,彼女はカルロスに訊ねた。
「いえ,伯父は迎賓館に残るそうです。『もう若くないから,旅に出るのは疲れる』と申しまして」
「そうですか……。では,おやすみなさいませ」
カルロスが即位を決意してくれたことで,リディアは安堵した。
「リディア様,我が国の厄介事にお心を砕いて下さり,感謝致します。これからも両国間で,友好な関係を築いていきましょう」
「ええ,もちろんですわ。カルロス様,明日は港町を楽しんでいらして下さいね」
四阿を後にするカルロスに,リディアは穏やかに笑いかけた。
「明日は,伯父上様もご一緒にいらっしゃるのですか?」
ふと不安が頭の中を掠め,彼女はカルロスに訊ねた。
「いえ,伯父は迎賓館に残るそうです。『もう若くないから,旅に出るのは疲れる』と申しまして」
「そうですか……。では,おやすみなさいませ」