レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
そこで,リディアがデニスの次に「適任者だ」と考えたのが,ジョンだった。
彼はデニスと同じく,リディアが心許せる幼なじみで腕も立つ。さらに生真面目で,口も堅い。まさしく,国賓を護衛するにはうってつけの人材といえる。
――しばらくして,ドア越しにエマの声が聞こえた。
「姫様,ジョン様をお連れしました。失礼致します」
「エマ,ありがとう。二人とも,どうぞ」
リディアが促すと,ジョンとエマが入室してきた。エマは小柄なので,大柄なジョンの後ろにすっぽり隠れてしまっている。
「ジョン,わざわざ呼び出してゴメンなさいね。それも,こんなに朝早くに」
「いえ,俺は構いませんが。――それで,姫様。王子に関して,急ぎの用とは?」
リディアはジョンを真っすぐ見据え,呼び出した用件を話し始めた。
彼はデニスと同じく,リディアが心許せる幼なじみで腕も立つ。さらに生真面目で,口も堅い。まさしく,国賓を護衛するにはうってつけの人材といえる。
――しばらくして,ドア越しにエマの声が聞こえた。
「姫様,ジョン様をお連れしました。失礼致します」
「エマ,ありがとう。二人とも,どうぞ」
リディアが促すと,ジョンとエマが入室してきた。エマは小柄なので,大柄なジョンの後ろにすっぽり隠れてしまっている。
「ジョン,わざわざ呼び出してゴメンなさいね。それも,こんなに朝早くに」
「いえ,俺は構いませんが。――それで,姫様。王子に関して,急ぎの用とは?」
リディアはジョンを真っすぐ見据え,呼び出した用件を話し始めた。