レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
「あのね,ジョン。単刀直入に言います。あなたに,スラバットのカルロス王子を守ってもらいたいの」
彼女は,昨日から抱いているサルディーノ宰相への懸念について,ジョンに話した。
「――というわけで,あなたには,今日シェスタへ行く王子の護衛をお願いしたいの」
「はあ,なるほど。ですが姫様,俺のような帝国の兵が護衛につけば,サルディーノが不審に思うのでは?」
ジョンの疑問に,リディアは答えた。
「だから,表向きは"案内役"という形で同行して,陰ながらお守りすることにすればいいんじゃないかしら。王子にだけは,本当のことを伝えておけばいいわ」
彼女は,昨日から抱いているサルディーノ宰相への懸念について,ジョンに話した。
「――というわけで,あなたには,今日シェスタへ行く王子の護衛をお願いしたいの」
「はあ,なるほど。ですが姫様,俺のような帝国の兵が護衛につけば,サルディーノが不審に思うのでは?」
ジョンの疑問に,リディアは答えた。
「だから,表向きは"案内役"という形で同行して,陰ながらお守りすることにすればいいんじゃないかしら。王子にだけは,本当のことを伝えておけばいいわ」