レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
他の人ではダメだ。近衛兵としても,夫としても,一緒にいてほしいのはデニスだけ。
「もう敬語なんていらない。生きて,ずっと側にいて。わたしを支えていて。お願い」
それは事実上,リディアからの求婚の言葉だった。デニスは彼女をしっかり抱き締め,それに答える。
「約束するよ,リディア。オレはずっと,お前の側にいる。ずっと支えていくよ。絶対にいなくなったりしねえから,安心しろよ」
「はい……!」
愛しい人の胸に顔を埋め,リディアは嬉し涙を浮かべながら頷いた。
――と,そこへドアを叩く音がして……。
「や,邪魔してすまない。――リディア,もう起き上がって大丈夫なのか?」
「お父さま」
「イヴァン陛下」
「もう敬語なんていらない。生きて,ずっと側にいて。わたしを支えていて。お願い」
それは事実上,リディアからの求婚の言葉だった。デニスは彼女をしっかり抱き締め,それに答える。
「約束するよ,リディア。オレはずっと,お前の側にいる。ずっと支えていくよ。絶対にいなくなったりしねえから,安心しろよ」
「はい……!」
愛しい人の胸に顔を埋め,リディアは嬉し涙を浮かべながら頷いた。
――と,そこへドアを叩く音がして……。
「や,邪魔してすまない。――リディア,もう起き上がって大丈夫なのか?」
「お父さま」
「イヴァン陛下」