レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
読み上げた後,リディアは一同を見回して訊ねる。
「どうかしら?みんな,受けてくれる?」
デニスは言わずもがな,ジョンにも受諾の意志があると確認済みだが,ステファンは果たして受けてくれるだろうか?そして,ガルシアから不満は出ないだろうか?
「私めでよければ,将軍の任,謹しんでお受け致します。――ジョンにデニス,お前達はどうだ?」
「二人には既に,受ける旨は聞いているけれど。ね,二人とも?」
「父上,俺も受け入れます」
「オレだって」
若者二人は頷き合う。ここで改めて断られたらどうしようかとリディアは心配したが,それは杞憂だったようだ。
そもそも,ジョンが今までに彼女の頼みを断ったことなんて,一度もなかったのだ。
「――ガルシアどのは……,どう?」
彼にも将軍になる資格はあったのに,何の役職も与えられなかった。何か不満が出るのではないかと,リディアは想定していたのだが……。
「どうかしら?みんな,受けてくれる?」
デニスは言わずもがな,ジョンにも受諾の意志があると確認済みだが,ステファンは果たして受けてくれるだろうか?そして,ガルシアから不満は出ないだろうか?
「私めでよければ,将軍の任,謹しんでお受け致します。――ジョンにデニス,お前達はどうだ?」
「二人には既に,受ける旨は聞いているけれど。ね,二人とも?」
「父上,俺も受け入れます」
「オレだって」
若者二人は頷き合う。ここで改めて断られたらどうしようかとリディアは心配したが,それは杞憂だったようだ。
そもそも,ジョンが今までに彼女の頼みを断ったことなんて,一度もなかったのだ。
「――ガルシアどのは……,どう?」
彼にも将軍になる資格はあったのに,何の役職も与えられなかった。何か不満が出るのではないかと,リディアは想定していたのだが……。