レーセル帝国物語 皇女リディアはタメグチ近衛兵に恋しています。
「また眠れなかったらどうしよう……」
明日の朝はクマだらけかしら,なんて思っていたリディアだが,デニスの想いを知ることができた安心感からか,意外にも朝までグッスリと眠ることができたのだった――。
****
「――おはよう,デニス,ジョン。今日も天気がいいわね」
翌朝,身支度を整えてリディアが一階の食堂に下りていくと,デニスとジョンの二人は大欠伸をしながら既にテーブルについて,朝食を待っていた。
「おはようございます,リディア様」
「おっす,リディア。昨夜は眠れたか?」
礼儀正しく挨拶だけ返したのがジョン,砕けた言い方で彼女の睡眠状態を心配してくれたのが,昨夜彼女と想いが通じ合ったデニスである。
明日の朝はクマだらけかしら,なんて思っていたリディアだが,デニスの想いを知ることができた安心感からか,意外にも朝までグッスリと眠ることができたのだった――。
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「――おはよう,デニス,ジョン。今日も天気がいいわね」
翌朝,身支度を整えてリディアが一階の食堂に下りていくと,デニスとジョンの二人は大欠伸をしながら既にテーブルについて,朝食を待っていた。
「おはようございます,リディア様」
「おっす,リディア。昨夜は眠れたか?」
礼儀正しく挨拶だけ返したのがジョン,砕けた言い方で彼女の睡眠状態を心配してくれたのが,昨夜彼女と想いが通じ合ったデニスである。