俺様専務に目をつけられました。
9.
久々に平穏な一週間だった。『おい!』と声をかけられたのを無視して専務室を出た日以来、あんなに頻繁にあったお使いが一切なくなった。
「三栗ちゃん、専務室にお使い無いねー。」
「そうですねー。平和でいいですねー。仕事もすすみますしねー。」
先輩とのやり取りを見ていた課長が苦笑いをしている。先輩はたぶん嫌味で言ったのだろうが私が気に留めてないように返した言葉を聞き苦虫を嚙み潰したような表情をしていたから。
しかしこうも急に呼び出しが無くなると逆に何で呼び出さなくなったのか気になる。
・・・ってこれは専務の罠か!押してダメなら引いてみろ作戦か!
そしてその考えは間違いであって欲しかったが的中していた。
金曜日、家に帰るといおじいちゃんが
「晴ちゃん、明日一緒に美味しいランチ食べに行かんか?」
と言う。別に予定は無いし、美味しいランチ食べたい!
疑いもせず二つ返事でOKしてしまった事を後で後悔した。
「三栗ちゃん、専務室にお使い無いねー。」
「そうですねー。平和でいいですねー。仕事もすすみますしねー。」
先輩とのやり取りを見ていた課長が苦笑いをしている。先輩はたぶん嫌味で言ったのだろうが私が気に留めてないように返した言葉を聞き苦虫を嚙み潰したような表情をしていたから。
しかしこうも急に呼び出しが無くなると逆に何で呼び出さなくなったのか気になる。
・・・ってこれは専務の罠か!押してダメなら引いてみろ作戦か!
そしてその考えは間違いであって欲しかったが的中していた。
金曜日、家に帰るといおじいちゃんが
「晴ちゃん、明日一緒に美味しいランチ食べに行かんか?」
と言う。別に予定は無いし、美味しいランチ食べたい!
疑いもせず二つ返事でOKしてしまった事を後で後悔した。