俺様専務に目をつけられました。
コースの料理もデザートのみになって会長が私に満面の笑みでお礼を言ってきた。
「いやー、晴ちゃんが享祐との結婚を受けてくれてホントに嬉しいよ。なあ茂ちゃん。」
は?結婚?
おじいちゃんは『いや、いっちゃん、晴ちゃんにはまだ・・・。』としどろもどろになっていたが会長はそんな様子も気に留めることなく話を続けた。
「昔、茂ちゃんと子供が出来たら結婚させるか!なんて言ってたのに、どっちも男ばっかりだったしな。」
「あのー、会長?お話しの途中で申し訳ないのですが、誰の結婚ですか?」
私の言葉を聞き始めて会長の頭にも?が付いたようだ。
「晴ちゃんと享祐だが・・・、茂ちゃん言ってなかったの?」
「いや、話をしようと思ったらお前が来たから・・・。晴ちゃん黙って連れてきてごめんな。おじいちゃんの事キライにならんでな。」
おじいちゃん・・・。
そんな捨てられたワンコのように見られたら何も言えないよ。
でもこの話は無かったことにしてもらわないと困る。どんな伝え方をしたらいいのか悩んでいると
「二人で話たいから先に出るわ。行こう。」
「そうか、その方がいいな。」
そう言われ専務と二人っきりで部屋を出された。専務は先をスタスタ歩いて行く。二人っきりになっても話すことは同じ、この話は断って帰ろうと先を歩く専務を追いかけた。
「乗れ。」
やっと立ち止まった専務の前には車が停まっており、助手席のドアが開かれている。
強く言われると断れない私の性格が憎い。断る事ができず乗ってしまった。
車は静かに動き出す。お互いに言葉を発することなく車はどんどん進んで行く。街中を通り抜けしだいに山を登って行った。到着したのは六甲山ガーデンテラスだった。もうすぐ七月、街中は蒸し暑いがここは夕方になればだいぶと気温が下がり少し寒いくらいだった。
「少し話をしないか?」
階段状になったテラスに腰掛け、専務はやっと口を開いた。
専務は自分の事を話し始めた。話を聞いても、やっぱり私にはムリだと思った。だから断ろうと思ったのに・・・。
「決めた。お前に。」
専務が私の目を見つめ言い切った。
絶対に逃さないと言わんばかりの視線で・・・。
「いやー、晴ちゃんが享祐との結婚を受けてくれてホントに嬉しいよ。なあ茂ちゃん。」
は?結婚?
おじいちゃんは『いや、いっちゃん、晴ちゃんにはまだ・・・。』としどろもどろになっていたが会長はそんな様子も気に留めることなく話を続けた。
「昔、茂ちゃんと子供が出来たら結婚させるか!なんて言ってたのに、どっちも男ばっかりだったしな。」
「あのー、会長?お話しの途中で申し訳ないのですが、誰の結婚ですか?」
私の言葉を聞き始めて会長の頭にも?が付いたようだ。
「晴ちゃんと享祐だが・・・、茂ちゃん言ってなかったの?」
「いや、話をしようと思ったらお前が来たから・・・。晴ちゃん黙って連れてきてごめんな。おじいちゃんの事キライにならんでな。」
おじいちゃん・・・。
そんな捨てられたワンコのように見られたら何も言えないよ。
でもこの話は無かったことにしてもらわないと困る。どんな伝え方をしたらいいのか悩んでいると
「二人で話たいから先に出るわ。行こう。」
「そうか、その方がいいな。」
そう言われ専務と二人っきりで部屋を出された。専務は先をスタスタ歩いて行く。二人っきりになっても話すことは同じ、この話は断って帰ろうと先を歩く専務を追いかけた。
「乗れ。」
やっと立ち止まった専務の前には車が停まっており、助手席のドアが開かれている。
強く言われると断れない私の性格が憎い。断る事ができず乗ってしまった。
車は静かに動き出す。お互いに言葉を発することなく車はどんどん進んで行く。街中を通り抜けしだいに山を登って行った。到着したのは六甲山ガーデンテラスだった。もうすぐ七月、街中は蒸し暑いがここは夕方になればだいぶと気温が下がり少し寒いくらいだった。
「少し話をしないか?」
階段状になったテラスに腰掛け、専務はやっと口を開いた。
専務は自分の事を話し始めた。話を聞いても、やっぱり私にはムリだと思った。だから断ろうと思ったのに・・・。
「決めた。お前に。」
専務が私の目を見つめ言い切った。
絶対に逃さないと言わんばかりの視線で・・・。