俺様専務に目をつけられました。
13.
十月五日、昼休みに入ってすぐ専務から電話が入った。
「晴香、明日って予定空いてるか?」
「はい。無いですけど。」
珍しい。私の予定の有無を聞いて来るなんて。
「じゃあ十時に迎えに行く。」
んー。明日は嵐が来るんじゃなかろうか。
その日、家に帰ると母が超ご機嫌だった。
「おっかえりー。」
「なに。なんかいい事でもあった?」
フフフと笑った母が『明日は享祐さんとお出かけでしょ?』と。
みんなに『享くん』呼びを聞かれて以来、両親も『東郷さん』ではなく『享祐さん』と呼ぶようになった。しくじった・・・。
じゃなくて!なぜ母が専務とのお出かけを知ってる!!
なぜ知ってるのか聞きたい、でも裏で何を話し合ってたのか知るのも怖い。
よし、母がお出かけを知っていると言う事実に気づかなかったことにしよう!
要らぬことを聞かれないよう、夕飯と入浴をさっさと済ませ自室に籠った。
「晴香、明日って予定空いてるか?」
「はい。無いですけど。」
珍しい。私の予定の有無を聞いて来るなんて。
「じゃあ十時に迎えに行く。」
んー。明日は嵐が来るんじゃなかろうか。
その日、家に帰ると母が超ご機嫌だった。
「おっかえりー。」
「なに。なんかいい事でもあった?」
フフフと笑った母が『明日は享祐さんとお出かけでしょ?』と。
みんなに『享くん』呼びを聞かれて以来、両親も『東郷さん』ではなく『享祐さん』と呼ぶようになった。しくじった・・・。
じゃなくて!なぜ母が専務とのお出かけを知ってる!!
なぜ知ってるのか聞きたい、でも裏で何を話し合ってたのか知るのも怖い。
よし、母がお出かけを知っていると言う事実に気づかなかったことにしよう!
要らぬことを聞かれないよう、夕飯と入浴をさっさと済ませ自室に籠った。