俺様専務に目をつけられました。
十月六日。嵐は来なかった。
いつも通り五分前に迎えに現れた専務、そして昨日同様に超ご機嫌な母。
私が玄関に行くと専務と何やらコソコソと話をしている。『お待たせしました。』声をかけると一瞬ハッとした顔を母はしてしたが、いつもの様に『いってらっしゃーい。』と私たちを送り出した。
うーん、昨日からこの二人はなんだか怪しい。
まず連れて来られたのはりんくうにあるアウトレットモール。混みあう前に少し早めのお昼をとってショッピングをして回った。何か欲しいものでもあったのかと思えば、なぜか私の物ばかり購入する。
「あのっ、私のはいいです。享くんは何か欲しくて来たんじゃないんですか?」
「特にない。俺が晴香のもの買いたかっただけ。」
困る。だって下着から服に靴や小物、食器に日用品まで。
「ねえ享くん?」
「ん?」
「なんで私の物ばっかり買ってんのかなー?」
「俺のも買っただろ。」
確かに数点は専務の分も買ってるけど・・・。
「そろそろ行くか。見たいとこ、もう無いか?」
「はい、無いです。・・・次はどこ行くんですか?」
「クルージング。」
はっ?クルージング?
専務は頭の中が?だらけで未だ混乱中の私の手を引き駐車場まで戻ると、次の目的地まで車を走らせた。
いつも通り五分前に迎えに現れた専務、そして昨日同様に超ご機嫌な母。
私が玄関に行くと専務と何やらコソコソと話をしている。『お待たせしました。』声をかけると一瞬ハッとした顔を母はしてしたが、いつもの様に『いってらっしゃーい。』と私たちを送り出した。
うーん、昨日からこの二人はなんだか怪しい。
まず連れて来られたのはりんくうにあるアウトレットモール。混みあう前に少し早めのお昼をとってショッピングをして回った。何か欲しいものでもあったのかと思えば、なぜか私の物ばかり購入する。
「あのっ、私のはいいです。享くんは何か欲しくて来たんじゃないんですか?」
「特にない。俺が晴香のもの買いたかっただけ。」
困る。だって下着から服に靴や小物、食器に日用品まで。
「ねえ享くん?」
「ん?」
「なんで私の物ばっかり買ってんのかなー?」
「俺のも買っただろ。」
確かに数点は専務の分も買ってるけど・・・。
「そろそろ行くか。見たいとこ、もう無いか?」
「はい、無いです。・・・次はどこ行くんですか?」
「クルージング。」
はっ?クルージング?
専務は頭の中が?だらけで未だ混乱中の私の手を引き駐車場まで戻ると、次の目的地まで車を走らせた。