俺様専務に目をつけられました。
専務とは城崎に旅行にいってからまた会えない日が続いていた。
そんあある日、瑠奈と飯田君に食事に誘われた。やって来たのは・・・、そう数か月前に専務との関係を質問攻め、いや取り調べにあったあの居酒屋。しかもあの取り調べと同じ席配置。
「ねえ、専務とはうまくいってんの?」
いきなりのドストレート質問、でもあの時と違うのは私を心配する瑠奈の顔。
「なんで?順調だよ・・・。」
「なんでって、晴香もあの噂知ってるでしょ?」
あの噂とは、そう専務と佐伯さんのこと。あのネックレスのプレゼントの話の後もパーティーに同伴してるだとか親(社長)公認だとか色々と嫌でも耳に入ってくる。
「うーん、専務とは今は四月のコラボ企画であんま会えてないかな。出張も月の三分の一近くはあるし。」
「でも一月で二十日はこっちにいてるやん。それやのに会えへんて。」
「高瀬、三分の二はこっちにいても俺らでも忙しいこの時期、専務やったらもっと忙しいやろ。まあそれを理由に三栗のことほってるんやったら腹立つけど。」
少しヒートアップしてきた瑠奈を飯田君が止めてくれた。
「まあまあ、けど二週間前には時間作ってくれて一泊やけど旅行に行ってきたし。お土産渡したやろ?」
『うーん、でもね。』とあまり納得のいかない様子の瑠奈。
仕事のことはあまり話をしない専務、どこに出張だとかは毎回伝えてくれるけど、何の集まりがあるからとか、どんな仕事を今しているとか話せない事も多いだろうけど教えてくれないから噂を聞くと不安がどんどん積もっているのも事実。それに会長には認められているけど、専務のお父さん、社長とお母さんにはまだ会った事が無いのも不安の一つなんだよね。
「とりあえず、何かあったら直ぐに言いなよ。愚痴でもなんでも聞くから。」
「ありがと。」
「俺も、聞くから。てか、俺に・・・・・、俺にすればいいのに。」
同期っていいな。瑠奈が悩んだ時は私もちゃんと話を聞くよ。飯田君も瑠奈が都合が悪ければ自分が聞くってホントいいヤツ。出来るヤツだな。
「・・・あんた、まだ諦めてなかったの・・・。」
同期のありがたみをひしひしと感じていた私は、ボソッとつぶやいた飯田君の最後の一言は耳に入っていなかった。
そんあある日、瑠奈と飯田君に食事に誘われた。やって来たのは・・・、そう数か月前に専務との関係を質問攻め、いや取り調べにあったあの居酒屋。しかもあの取り調べと同じ席配置。
「ねえ、専務とはうまくいってんの?」
いきなりのドストレート質問、でもあの時と違うのは私を心配する瑠奈の顔。
「なんで?順調だよ・・・。」
「なんでって、晴香もあの噂知ってるでしょ?」
あの噂とは、そう専務と佐伯さんのこと。あのネックレスのプレゼントの話の後もパーティーに同伴してるだとか親(社長)公認だとか色々と嫌でも耳に入ってくる。
「うーん、専務とは今は四月のコラボ企画であんま会えてないかな。出張も月の三分の一近くはあるし。」
「でも一月で二十日はこっちにいてるやん。それやのに会えへんて。」
「高瀬、三分の二はこっちにいても俺らでも忙しいこの時期、専務やったらもっと忙しいやろ。まあそれを理由に三栗のことほってるんやったら腹立つけど。」
少しヒートアップしてきた瑠奈を飯田君が止めてくれた。
「まあまあ、けど二週間前には時間作ってくれて一泊やけど旅行に行ってきたし。お土産渡したやろ?」
『うーん、でもね。』とあまり納得のいかない様子の瑠奈。
仕事のことはあまり話をしない専務、どこに出張だとかは毎回伝えてくれるけど、何の集まりがあるからとか、どんな仕事を今しているとか話せない事も多いだろうけど教えてくれないから噂を聞くと不安がどんどん積もっているのも事実。それに会長には認められているけど、専務のお父さん、社長とお母さんにはまだ会った事が無いのも不安の一つなんだよね。
「とりあえず、何かあったら直ぐに言いなよ。愚痴でもなんでも聞くから。」
「ありがと。」
「俺も、聞くから。てか、俺に・・・・・、俺にすればいいのに。」
同期っていいな。瑠奈が悩んだ時は私もちゃんと話を聞くよ。飯田君も瑠奈が都合が悪ければ自分が聞くってホントいいヤツ。出来るヤツだな。
「・・・あんた、まだ諦めてなかったの・・・。」
同期のありがたみをひしひしと感じていた私は、ボソッとつぶやいた飯田君の最後の一言は耳に入っていなかった。