俺様専務に目をつけられました。
「えーっ!いっちゃんって会長の事なの!」
ここが会社の受付ロビーだと言う事も忘れ、思わず大声で叫んでしまった。
近くにいた人たちの目が一気にこちらに集中した。
「会長かなんか知らんけど、こやつが『いっちゃん』じゃ。いっちゃん、この子は孫の晴香じゃ。」
「おーっ、晴ちゃんか!大きくなった、もうすっかり娘さんじゃな。小さい時に何回か会ったこと覚えてないか。・・・・ん?晴ちゃん、その社員証付けてるって事はうちの社員か?」
えっ?私、いっちゃんにあった事あんの?
いや、そうじゃなくて!
「はい!先ほどは失礼しました。総務課の三栗晴香です。いつも祖父がお世話になっております。」
一気に言い切り頭を下げた。
まさかおじいちゃんの話によく出てくる『いっちゃん』がうちの会長だったなんて。いっちゃんは大阪で商売をしていると聞いてはいたが社名なんて知らないし、ましてやうちのおじいちゃんんにこんな大きな会社の会長をしている知り合いがいるなんて思わないよ。
しかもおじいちゃん、会長相手に『こやつ』って・・・。
頭の中がパニックな私をよそに『茂ちゃんは晴ちゃんがうちで働いとるの知っとったんか?』『いや、さっき知った。』なんて呑気に話しながら二人は楽しそうにランチをしに出かけて行った。
「晴香!おーい、は・る・か!」
私を呼ぶ瑠奈の声でやっと我に返った。あっ、瑠奈が一緒にいたの忘れてた。
会長に『いっちゃん』呼びまでした新入社員、周りを見れば遠巻きにみんな見てるし、受付のお姉さま達には苦笑いされるし・・・。
私の地味でも平和な日々が崩れて行く予感がする・・・。
ここが会社の受付ロビーだと言う事も忘れ、思わず大声で叫んでしまった。
近くにいた人たちの目が一気にこちらに集中した。
「会長かなんか知らんけど、こやつが『いっちゃん』じゃ。いっちゃん、この子は孫の晴香じゃ。」
「おーっ、晴ちゃんか!大きくなった、もうすっかり娘さんじゃな。小さい時に何回か会ったこと覚えてないか。・・・・ん?晴ちゃん、その社員証付けてるって事はうちの社員か?」
えっ?私、いっちゃんにあった事あんの?
いや、そうじゃなくて!
「はい!先ほどは失礼しました。総務課の三栗晴香です。いつも祖父がお世話になっております。」
一気に言い切り頭を下げた。
まさかおじいちゃんの話によく出てくる『いっちゃん』がうちの会長だったなんて。いっちゃんは大阪で商売をしていると聞いてはいたが社名なんて知らないし、ましてやうちのおじいちゃんんにこんな大きな会社の会長をしている知り合いがいるなんて思わないよ。
しかもおじいちゃん、会長相手に『こやつ』って・・・。
頭の中がパニックな私をよそに『茂ちゃんは晴ちゃんがうちで働いとるの知っとったんか?』『いや、さっき知った。』なんて呑気に話しながら二人は楽しそうにランチをしに出かけて行った。
「晴香!おーい、は・る・か!」
私を呼ぶ瑠奈の声でやっと我に返った。あっ、瑠奈が一緒にいたの忘れてた。
会長に『いっちゃん』呼びまでした新入社員、周りを見れば遠巻きにみんな見てるし、受付のお姉さま達には苦笑いされるし・・・。
私の地味でも平和な日々が崩れて行く予感がする・・・。