夢の言葉と約束の翼(下)【夢の言葉続編⑦】
……
…………。
夢の中で、子供と遊んだ。
黒髪で黒い瞳のヨチヨチ歩きの女の子が、掴まり立ちをしてゆっくりこっちに向かって歩いてくるんだ。
僕を見付けると嬉しそうに微笑って、ワザと掴んでいるものを放してよろけて……。僕が「危ない」って、慌てて支えると、また嬉しそうに微笑って……。
可愛くて、可愛くて……仕方がなかった。
そしてそんな僕達を見て、隣に居る女性が「ぱぱの事が大好きなのね」って、微笑ってるんだ。
幸せな幸せな、家族の夢……。
……
…………。
「……オ様?……マオ様、起きて下さい」
「!……っ、……ミネア、さん?」
身体を揺すられゆっくりと目を開けると、ベッドから上半身を起こしたミネアさんが僕の顔を覗き込んでいた。
「あ、っ……すみません。つい寝てしまって……、っ?」
ボヤけている視界。
寝起きのせいだと思って目を擦ると、その手が濡れている事に気付いた。
僕は、夢を見て泣いていたのだ。
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夢の中で、子供と遊んだ。
黒髪で黒い瞳のヨチヨチ歩きの女の子が、掴まり立ちをしてゆっくりこっちに向かって歩いてくるんだ。
僕を見付けると嬉しそうに微笑って、ワザと掴んでいるものを放してよろけて……。僕が「危ない」って、慌てて支えると、また嬉しそうに微笑って……。
可愛くて、可愛くて……仕方がなかった。
そしてそんな僕達を見て、隣に居る女性が「ぱぱの事が大好きなのね」って、微笑ってるんだ。
幸せな幸せな、家族の夢……。
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「……オ様?……マオ様、起きて下さい」
「!……っ、……ミネア、さん?」
身体を揺すられゆっくりと目を開けると、ベッドから上半身を起こしたミネアさんが僕の顔を覗き込んでいた。
「あ、っ……すみません。つい寝てしまって……、っ?」
ボヤけている視界。
寝起きのせいだと思って目を擦ると、その手が濡れている事に気付いた。
僕は、夢を見て泣いていたのだ。