夢の言葉と約束の翼(下)【夢の言葉続編⑦】
***

このままでいいのかーー?
私はどうすればいいのかーー?

その答えに、もう迷いなんてなかった。


兄上を落ち着かせ、病院を後にした私は胸ポケットからポケ電を取り出した。

「……今更かも知れない。
赦してくれなくていいから、オレを見ていてくれ。父さん……」

例え届かなくても、そう言わずにはいられなかった。

ある人物に電話をかけると、オレは自分の決めた人生(みち)をようやく歩き出す事が出来た気がした。

……
…………。

そして、3月3日。
運命の日が、やってくる。
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