夢の言葉と約束の翼(下)【夢の言葉続編⑦】
「っ……ヒナタ!」
「なんでっ?なんで、パパじゃないひととけっこんするのっ?」
「!っ……」
「パパのことっ……だいすきって、ッ……。いっしょにっ……パパまつって!っ……やくそく、した……のにッ」
必死に涙を堪えた瞳で、ヒナタは私を見つめながらそう言った。
その瞬間に、解ったの。
これは、時間をかけて分かってもらう問題ではない、と……。
ただ、駄々を捏ねている訳じゃない。
この子はこの子の強い意志があって、私に嫌だと言っているのだ。
「っ……ままのばかぁ〜〜っ!!」
何も、上手く言葉を返せない私に泣き出すヒナタ。
そしてその雰囲気に、ヒカルも一緒に泣き出してしまった。
我が子の鳴き声が響く部屋の中で、思った。
この子達を私の人生に巻き込んではいけない、と。
この子達は私の子供であり、そしてヴァロンの子供なのだから……。
……
…………。