夢の言葉と約束の翼(下)【夢の言葉続編⑦】

「ーーアラン様のお気持ちを尊重されるのならば、心配いりません」

「っ……?」

ウェディングドレスに視線を移し、涙を流していた私にスズカが言った。
そして、「アラン様、申し訳ありません」とボソッと呟くと、彼女は複雑そうな笑顔を浮かべながら話してくれた。

不器用なアラン様が私にくれた、精一杯の望み()を……。
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