夢の言葉と約束の翼(下)【夢の言葉続編⑦】
***
マオ様が毒薬を飲まされて倒れた数日後。
私は運命を変えてくれる女性に会った。
……いや。
"再会した"という方が、正しいのだろう。
「!!ッーー……貴女、はっ……。まさか、っ……生きておられたのですかっ?」
夢の配達人の元最高責任者であるギャラン様に呼び出され、訪れた隠れ家。一緒に居たその方を見て、私は信じられなかった。
艶やかな長い黒髪。
漆黒に輝く、宝石のような黒い瞳。
私の目の前に居た女性は、リオン様の想い人であり、ヴァロン様の母である、アンナ様だった。
更に驚くべきは、その姿。
何故ならその姿は、最後に見たあの日と……。三十年前のあの日と、全く姿が変わって居なかったからだ。
聞きたい事は色々あった。
けれど、突然すぎて……。言葉が上手く出て来ない。
すると、そんな私を見て口を開いたのはアンナ様。
「……単刀直入に言います。
私に、力を貸して頂けませんか?」
「!……え?」
「お願いしますっ……!」
「っ、……」
私にそう言い、頭を下げるアンナ様。
その様子にますます驚く。
マオ様が毒薬を飲まされて倒れた数日後。
私は運命を変えてくれる女性に会った。
……いや。
"再会した"という方が、正しいのだろう。
「!!ッーー……貴女、はっ……。まさか、っ……生きておられたのですかっ?」
夢の配達人の元最高責任者であるギャラン様に呼び出され、訪れた隠れ家。一緒に居たその方を見て、私は信じられなかった。
艶やかな長い黒髪。
漆黒に輝く、宝石のような黒い瞳。
私の目の前に居た女性は、リオン様の想い人であり、ヴァロン様の母である、アンナ様だった。
更に驚くべきは、その姿。
何故ならその姿は、最後に見たあの日と……。三十年前のあの日と、全く姿が変わって居なかったからだ。
聞きたい事は色々あった。
けれど、突然すぎて……。言葉が上手く出て来ない。
すると、そんな私を見て口を開いたのはアンナ様。
「……単刀直入に言います。
私に、力を貸して頂けませんか?」
「!……え?」
「お願いしますっ……!」
「っ、……」
私にそう言い、頭を下げるアンナ様。
その様子にますます驚く。