夢の言葉と約束の翼(下)【夢の言葉続編⑦】
「さてと、今夜から忙しくなるな〜」
「え?そうなのっ?」
「だって俺、アカリの夢叶えなきゃいけねぇし」
「?……私の夢?」
ヴァロンの言葉に、また今夜からお仕事やらが忙しくなるのかと思って一瞬"寂しい"と感じる私だったが……。そんな私に彼は意地悪そうに微笑いながら言う。
「俺にそっくりな男の子がほしいんだろ?」
「!っ、え……?」
「なら、早速今夜から頑張らねぇとな〜♪」
「っ〜〜〜……そっちッ!?」
「だって、アカリはまだ若いからいいけどさ〜。俺はもう四十だぜ?
少しでも早く頑張った方がいいだろ?」
「っ〜〜そ、それは……そう、だけどっ」
確かに私が望んだ願い。
けど、いきなり訪れそうな久々の夫婦の営みに、私は想像しただけで真っ赤になってしまう。
すると、私の反応を見たヴァロンは更に楽しそうに意地悪を続ける。