夢の言葉と約束の翼(下)【夢の言葉続編⑦】
***
ミネアさんが倒れたーー。
ハンク様からの電話でそう聞かされた僕は、すぐに教えられた病院に向かってた。
別れ話をしようと思っていた矢先だったけど、報せを受けた時は正直そんな事は忘れて必死に、とにかく少しでも早くミネアさんの元に行かなきゃ、って思った。
「っ……ハンク様!
そのッ、ミネアさんはっ……?!」
駆け付けた病室前の廊下。
白衣を着た医師らしい人物と話すハンク様を見付けた僕は、息を切らしながら尋ねた。
すると、予想をしていた反応とは全く違って……。
「おおっ、マオ君!喜べ!!」
喜べ?
笑顔のハンク様が声を弾ませて言う。
「ミネアが、おめでただそうだ!」
「……え?」
「ミネアに子供が出来たそうだ!
良かったなぁ〜!君も嬉しいだろう!」
ーーえ?
今、おめでたって……。ミネアさんに子供が出来た、って……言った?
信じられない言葉に、走ってきて上がっていた筈の呼吸もあっという間に静かになって。
身体の熱も、一気に冷めていくようだった……。
ミネアさんが倒れたーー。
ハンク様からの電話でそう聞かされた僕は、すぐに教えられた病院に向かってた。
別れ話をしようと思っていた矢先だったけど、報せを受けた時は正直そんな事は忘れて必死に、とにかく少しでも早くミネアさんの元に行かなきゃ、って思った。
「っ……ハンク様!
そのッ、ミネアさんはっ……?!」
駆け付けた病室前の廊下。
白衣を着た医師らしい人物と話すハンク様を見付けた僕は、息を切らしながら尋ねた。
すると、予想をしていた反応とは全く違って……。
「おおっ、マオ君!喜べ!!」
喜べ?
笑顔のハンク様が声を弾ませて言う。
「ミネアが、おめでただそうだ!」
「……え?」
「ミネアに子供が出来たそうだ!
良かったなぁ〜!君も嬉しいだろう!」
ーーえ?
今、おめでたって……。ミネアさんに子供が出来た、って……言った?
信じられない言葉に、走ってきて上がっていた筈の呼吸もあっという間に静かになって。
身体の熱も、一気に冷めていくようだった……。