夢の言葉と約束の翼(下)【夢の言葉続編⑦】

きっとミネアさんは、幼い頃からずっと独りでこうやって泣いていたんだ。
誰にも気付かれないように、ずっと……。


「……ミネアさん。
僕とミネアさんと、この子と……家族になりましょう?」

ミネアさんのお腹にそっと触れて、僕はプロポーズした。

たいした事は何も出来ない僕だけど、いつかミネアさんが声を出して素直に泣ける存在にはなろう。
産まれてくる子供に、孤独を感じさせない存在になろう。
血の繋がりも、性別も、容姿も、得意不得意も……。どんな子でも、気にしない。
誰よりも、大切に、愛して、いつか「生まれてきて良かった」って思ってほしい。


そう思って、僕はこの人生(みち)を選んだーー。
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