夢の言葉と約束の翼(下)【夢の言葉続編⑦】
***
「マオ様、おかえりなさいませ」
「只今帰りました。……ミネアさんは?」
「いつものように寝室で横になっていらっしゃいます」
「……そうですか。ありがとうございました」
帰宅し、毎日家事やミネアさんの様子を診ていてくれる使用人と言葉を交わすと、僕は手袋を外しながら寝室に向かい静かに扉を開けた。
早く夫婦らしく、家族らしくなれるように僕とミネアさんは二人の家を買って今年から一緒に暮らし始めた。
それに、体調もイマイチで、精神的にも情緒不安定だった彼女が少しでもストレスを感じないように……。
薄暗い寝室に足を踏み入れて歩み寄ると、ミネアさんはベッドで布団に包まりながら静かに寝息を立てていた。その姿に、ホッとする。
少し前までつわりが酷くて横になっていても辛そうに見えたが、今日は大丈夫そうだ。
その寝顔を見たら何だかすごく安心してしまった。
気が緩むと、どっと疲れと眠気が襲ってきて、僕は床に座り込むとベッドの脇で壁にもたれながらつい眠ってしまった。
「マオ様、おかえりなさいませ」
「只今帰りました。……ミネアさんは?」
「いつものように寝室で横になっていらっしゃいます」
「……そうですか。ありがとうございました」
帰宅し、毎日家事やミネアさんの様子を診ていてくれる使用人と言葉を交わすと、僕は手袋を外しながら寝室に向かい静かに扉を開けた。
早く夫婦らしく、家族らしくなれるように僕とミネアさんは二人の家を買って今年から一緒に暮らし始めた。
それに、体調もイマイチで、精神的にも情緒不安定だった彼女が少しでもストレスを感じないように……。
薄暗い寝室に足を踏み入れて歩み寄ると、ミネアさんはベッドで布団に包まりながら静かに寝息を立てていた。その姿に、ホッとする。
少し前までつわりが酷くて横になっていても辛そうに見えたが、今日は大丈夫そうだ。
その寝顔を見たら何だかすごく安心してしまった。
気が緩むと、どっと疲れと眠気が襲ってきて、僕は床に座り込むとベッドの脇で壁にもたれながらつい眠ってしまった。