ただ隣にいて欲しい


少し連絡を取り会う関係が、毎日に変わって、

少し仲が良い関係は、より親密になって、

ただの友達が、いつしかもっと近くにいたい人になった。


凌空のことを考えると、胸がキューっと締め付けられたようになり、

いくら空腹でもご飯が喉に通らなくなる。


凌空は皆に優しい。

期待させるような言葉を皆に言ってる。

毎日話してくれるのも、優しいから。

だから期待してはダメ。

期待した分傷つくだけだから、って。



私は凌空が好き。

だけど凌空の考えていることは全然分からない。

突然かわいいって言って来たり、

モーニングコールしてって甘えてきたり、

いつの間にかアイコンがお揃いになっていたり。


周りからからかわれ、

凌空は美雪のこと好きだよと周りから言われても

信じることができない自分がいた。

何より私に惚れる理由なんてあるの?

凌空と私が釣り合うはずないって思っていた。

だから告白なんて夢のまた夢で

いつもは積極的な自分も

恋愛では億劫になっていた。




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