Karma
響介が私の盾になってくれた。
けどそのせいで、ひどい怪我を。
「ようやく守れたよ。そっか。あのときメイを殺したのは、桜だったんだね…」
響介はそう言い残し、気を失ってしまった。
多分、一日中、私をこっそり見守ってくれていたんだと思う。
「へぇ、メイさんと響介君そういう関係だったんだ! いいなぁ! 私も彼氏欲しい~!」
桜の目と耳から血が流れる。
「ふ~ん。そっか。二人は一緒に住んでるんだね。……あれ? まだキスもしてないの? つまんな~い」
どうやら桜は本当に人の心が読めるみたいだ。
「桜……あんたは契約の代償を知ってるの?」
「さぁ? 知らないよ。別に興味もないし」