Karma
初めてのキス
夜、響介とのシェアハウスのベランダで、私は時限式の爆弾を作っていた。
これが何に役立つかは分からない。
ネットに作り方が載っていたから、少しでも喰喰と戦う武器となればと思った。
「メイ、ごめん。シャンプーがきれちゃって。流しの下にあるから、とってくれない?」
お風呂場から響介の声がする。私は作業を止め、お風呂場に向かう。
弦君達の死から二週間が経過した。
クラスのみんなは、精神的に大きなショックを受け、不登校になった子もいるし、逆に喰喰の力が本物だと分かったから、血の契約を結ぼうとする子もいる。