Karma

外側から、リビングの窓が割られる。


そこから銃を持ち、鳥のような顔のお面をつけた男達が入ってくる。


「あんた達、なに?」


五人……いや、八人はいる。


「喰喰様からお告げがあった。生け贄を探っている者共を殺せと」


仮面で顔は見えないけど、その声には聞き覚えがある。熊本先生だ。


「喰喰の生け贄を守っているのはお前達なんだね」


響介は私の手を握る。


「我々はかつて町を救ってくださった喰喰様に対し、大罪を犯してしまった。その償いに生け贄を捧げている。それが喰喰様と我々が交わした契約だ」


銃口が私の頭に向けられる。
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