Karma
引き金が引かれた直後、響介は私を引っ張りリビングを出る。
「玄関から外へ!」
しかし、玄関にも同じ仮面を被った男達がいた。
私達を見るや、銃を向け、発砲する。
「メイ、こっちに!」
響介は私をベッドルームに連れていき、内側からドアに鍵をかけた。
男達が追ってくる足音がする。
「早く窓から外へ。海沿いを走り、祐希のもとへ向かうんだ」
響介は窓を開け、私を先に行かせる。
ドアが叩かれる音がする。
鍵はかけたけど、すぐ壊されるかも。
銃声が響き、ドアに穴が開く。
「早く響介も!」