Karma
喰喰が手をかざすと、私と祐希は糸がからまったように、動けなくなる。
そんな、
あと一歩だったのに。
「いいわ。ここまで頑張ったご褒美に、二人には真実を見せてあげる」
喰喰は動けない私の手首に、指をかざす。
するとそこには、
血の契約の魔方陣が浮かび上がった。
「六年前に何があったのか? なぜ私がメイの家族を殺したのか? 全てを知るといいわ」
私の頭に濁流のように、記憶が、流れ込む。
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