Karma
響介からのメール
☆
メイが去ったあと、私は仮面をつけた男たちに捕らえられた。
音楽室で椅子に縛られ、足元には薪が組まれる。
男のひとりが容器に入った液体を持ってくると、頭からかぶせられた。
この臭いは、ガソリン?
「祐希が儀式をしてから、あと一時間で24時間経つ。時間がきたら、火をつけ、焼き殺しなさい」
喰喰が手をかざすと、男達は操り人形のように、ぎこちない動きでうなずいた。
「ちょうど私があの日、焼き殺されたように。それが祐希に背負ってもらう代償」
喰喰はどこかへ去ろうとする。
「待ってよ。どこへ行く気?」