Karma



『メイ……今でも俺は君を愛している。例え君が過去に、大きな過ちを犯し、それを君自身がどんなに責めても、俺は絶対に、君を責めたりしない』


響介の言葉に、涙がとまらなくなった。


響介は知っていたのだ。


私が願いの代償に、家族を犠牲にしたことを。


知っていてもなお、私を愛してくれていたのだ。


動画は私が玄関を開け『ただいま』と帰ってきたところで、響介が静かに手をふり、終わった。


ふとメールを見ると、まだ下にスクロールできた。


下までいくと、こんなメッセージがあった。
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