Karma

強い風が吹くと、桜の花びらが、空高く舞い上がっていく。


「さぁ、もうお別れしないとね」


お母さんが私を離すと、三人は、どこか遠くへ歩いていく。


辺りは一気に真っ暗になる。


歩いていく三人を必死に追いかけても、なぜか追いつくことができない。


「待って、お母さん、お父さん、和哉!」
< 243 / 250 >

この作品をシェア

pagetop