Karma
目覚め
☆
朝日の光が眩しくて、少しずつ目を開く。
「ん? ここは?」
長い夢を見ていた気がする。
気がつくと私は、病院のベッドの上だった。
「芽依! 目が覚めたんだね!!」
祐希が目覚めたばかりの私に抱きつく。
あれ? 祐希、髪が伸びて、髪型まで変わってる。
それに雰囲気が、少し大人っぽくなったかも。
「早くみんなに知らせなきゃ!」
祐希は興奮した様子で手を震わせ、スマホをうつ。
「私、どうしちゃったの? たしか喰喰を体に取り込んで、一緒に消えたはず」