Karma
「血で三角形をふたつ書くほどの出血。けっこう深くえぐらないとダメかも」
私はナイフを握り、覚悟を決める。
「うぐっ…!!」
腕を思いっきり突き刺す。
血がしたたる。思ったよりずっと痛い。
けど、殺されたみんなの痛みは、こんなものじゃなかったはず…
「血を結ぶ。血を結ぶ。血を結ぶ。血を結ぶ…!」
四回……私は腕を突き刺す。
そしてその血で、星を描く。
「これで、ようやくあいつに…っ!」
しかし、それは間違いだった。