Karma

服が制服からパジャマに変わってる。


腕には包帯が巻かれ、血は体からふきとられていた。


色々と察し、顔が真っ赤になる。


「あ、あんたが着替えさせたの?」
「うん。そうだけど」
「制服を? 全部?」


「うん。だって苦しそうだったし。血って意外と不潔で、放っておくとウイルス感染とかで)
「うるさい! 変態っ!」


また反発してしまった。


もちろんいやらしい意図はなく、純粋に響介は私を助けようとしただけなのに。


「ここに来てから、夕飯を一緒に食べたことがなかったろ? メイは朝もろくに食べないし。今日くらい一緒に食べようよ」


たしかに、響介のご飯を食べるのは、昼のお弁当だけだ。


……とんでもなくお腹が空いてる。


「まぁ、肉じゃが好きだし…」


おとなしく席に着いた。


「いただきます」
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