Karma
『喰喰を殺したいなら、一人で体育館裏の女子トイレに来てほしい』
お昼休み、いつの間にか机に入れられていたその紙を見て、私はひとり、指定された女子トイレに向かう。
正直、怪しいと思う気持ちはある。
けれど今は、藁をもすがる思いだ。
女子トイレに入ると、いきなり、ドアが閉まった。
「女子トイレだから、待ってるのは女子だと思っただろ?」
「二階堂辰馬」
そこにいたのは、同じクラスの辰馬……“現”不知火の総長だ。