Karma

「うわぁ、おいしそうっ!」


一年ぶりの家での夕食。食べきれないくらいのケーキや、病院食じゃない、大好きなお母さんの手作り料理がテーブルいっぱいに並ぶ。


とにかくおいしくて、私は幸せをいっぱいに感じながら、ご飯を楽しんだ。


途中、退院の疲れがでたのか、私はうとうとしだした。お父さんは私をお姫様抱っこすると(本当は起きてたけれど)、二階のベッドまで連れていってくれた。


そのままベッドで私は眠りについてしまった。


病院と違い、安心した気持ちになったのか、とても深い眠りだった。


……しかし、それからどれくらい経った頃だろうか?


家に響く、何か、生き物が肉をむさぼるような音で、私は目を覚ました。
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