Karma
「どんな顔して会えばいいのか……分かんねぇ」
美花の声には、後悔の気持ちがにじんでいた。
普段はよく笑って、よく食べて、そして誰よりも、仲間想いで……
そんな美花が見せた、傷つき、弱りきった心。
しばらくの沈黙のあと、私は言葉をつむぐ。
「いつも通りでいいんだよ。いつも通りの笑顔で、“よかったな”って、声かけてやればいいんだよ」
私の瞳から涙がこぼれ落ちる。
「だって、それが家族でしょ。過去に何があっても、きっと今の美花の想いは伝わる。だって美花は、誰よりも」
涙で声が詰まる。
隣にいた祐希がこくりとうなずき、
「誰よりも、美花は優しいから。そんな美花だから、私とメイも大好きなの」